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朝、ご飯を食べてたらばあちゃんが言った。
味海苔の缶がへこんでた。昨日じじいにぶつけられたって。
で、胸倉つかまれて包丁突きつけられたって。
・・・。ドメスティックばいおれんすってんじゃないの？それ。
ん？まてよ。そのときお子様はどこにいたんだ？
近くでボーっとしてたよ。
待てよ、見てたのか、見せたのか？子供の前で包丁を持ち出す大人がいたのか？
そんなものがこの世に存在したのか？
はぁ？
とりあえず殴ってきて言い？って聞いたらばあちゃんに止められた。
いや、思えばココで怒りに任せて殴っとけばよかったんだ。
そうすればこんなにもやもやとした・・・うーぐるぐる。
あぁ、ごめんねごめんね。ママ、もう、君をおいてどっかに行ったりしないよ。
一緒に行こうね。ごめんねごめんね。本当にごめんね。
くずどもは君が分かってないとか思っているんだろうけれど、そんなことはあるまい。
ちゃんと知ってるよね。ごめんねごめんね。ママがおいていったから。
それでも、信じてたんだ、この人たちに君を任せても大丈夫だって、信じてたんだ。
ごめんねごめんね。こんな人たちと暮らしていて大丈夫？ねぇ、大丈夫？
家を出ようか？でも、君はこの人たちが大好きなんだよね。
くずでもすきなんだよね。ごめんねごめんね。
ぱぱんが起きてきた。落ち着いてからぱぱんに言ってみた。
そういうものらしい。昔からそうらしい。
とりあえず、来週の歯医者さんはぱぱんがいれば、包丁は出さないだろうから大丈夫って言われた。
ぱぱん、信じているよ。たのんだよ。私はもう、この子なしじゃ生きてはいけないんだよ。
その後、お客さんの相手をしたり。ご結婚おめでとう。